2016年の4月から11月にかけて、東日本地域の4都市(宮城県仙台市、長野県長野市、茅野市、東京都多摩市)が"宮沢賢治"をテーマとした市民創作プログラム、および「風の又三郎」の舞台作品の創作・上演に、世界で活躍する舞台演出家小池博史らとともに臨む。

2016年10月18日火曜日

[KENJI]子ども創作ワークショップ+鑑賞プログラム「風の衣装を作って見よう」【レポート11】

「地域」と「劇場」について

(ワークショップの振り返りより)

時代が変化しようとしているのを感じる。和紙で糸をつくることも、「何をやってるんだ」という反応だった3年前から、今は「面白いじゃないか」という反応に変わった。「匠」「地方」。過去からの技を見直し、地方でなにかできていくんじゃないかと感じている。
浜井弘治

暮らしのなかにアートがある。違いをリスペクトして、違いを自分のなかに取り込んでいく。小さいころに見守ってくれた大人がいる。異年齢の人たちとのコミュニケーションは地域社会にとって大切なこと。今回のワークショップと、11月の劇場での鑑賞をつなぐ部分でもあると思う。
劇場は、どきどきして心が動くような場所だと思う。何かを楽しみにしていて、体験して、余韻にひたって、日常に戻る。その部分がつながると、劇場とその地域の在り方が浸透するのでは。
辻野隆之(茅野市民館指定管理者 株式会社地域文化創造 代表取締役社長)

小さいころ謡の舞台に連れて行かれて、見てもわからなかったけれど心地よかった。理屈ではなくて、その空間にいることを経験させてくれた。敷居の高い感じがする「劇場」。体験する機会が増えれば。その積み重ねが、茅野市民館の「ファン」をつくるひとつの要素になるのかな。多くの日常のなかに、そういう気持ちが芽生えて積み重なれば、その人の日常になる。御柱祭でこれだけ楽しめる地域の人たちだから、なおのこと。
市民サポーター

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■公演「風の又三郎」鑑賞(プレビュー公演)
※学校連携:茅野市内小学4年生 縄文科単元「「風の又三郎」の観劇で、縄文の風をふかそう」

ワークショップで創作した〈風〉の衣装を身に着け、茅野市民館で舞台作品を鑑賞する。
〈風〉の衣装をつけた自分たちと、〈風〉を感じる舞台空間がつながるような体験を目指す。
[公演内容]小池博史ブリッジプロジェクト「風の又三郎2016-ODYSSEY OF WIND-」
[対象]茅野市内小学4年児童(527名)
[日時/会場]2016年11月1日(火)茅野市民館マルチホール

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