日立システムズホール仙台 |
ホール向かいは森林公園 |
「プレス向けプレビュー公演」の看板 |
小学校を舞台に繰り広げられるユーモアあふれた「風の又三郎」と、野原、野生、野獣…といった原初的なエネルギー体につながる「風野又三郎」。宮沢賢治によるふたつの原作が交錯しながら、能楽、ダンス、アクロバットといった身体表現と、尺八、民俗楽器のパーカッションの生演奏、風を感じる舞台美術や衣装、光と影と言葉の映像などが、さまざまに織りなされた舞台。こどもたちの感性そのままのようなゆかいな場面も多く、鑑賞していた皆さんからも、くすくすいう笑い声や、「おお!」という感嘆の声があがっていました。
会場の「シアターホール」 |
メディア関係の皆さんが集まりました |
プレビュー公演より |
風とともに旅をしよう 東北と世界をむすんで
地球を囲み、世界中いろいろなところを旅する「風」。そんな「風」と同じように、仙台生まれの「風の又三郎」が、長野市、多摩市、茅野市をめぐり、仙台に舞い戻ってくる。そんな「風」の舞台を、どうぞお近くのホールでご鑑賞ください!
舞台からあいさつする小池博史さん |
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◆2016年10月22日(土)17:00開演・23日(日)14:00開演
長野市芸術館アクトスペース
https://www.nagano-arts.or.jp/
◆2016年10月29日(土)14:00開演
パルテノン多摩小ホール
http://www.parthenon.or.jp/
◆2016年11月2日(水)19:00開演
※1日㈫は市内小学4年生対象のプレビュー公演
茅野市民館マルチホール
http://www.chinoshiminkan.jp/
◆2016年11月6日(日)14:00開演
日立システムズホール仙台 シアターホール
http://www.bunka.city.sendai.jp/
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◎プレビュー公演後、小池博史さんへの記者会見より
Q. 東日本大震災から、こういった創作を手掛けるようになったことについてお聞かせください。
A. 震災が大きな転機だった。これまでの活動についても、人間についてももう一度問い直す必要があると感じた。その方向性のひとつが、人の視点だけではない視点がある「宮沢賢治」だった。昔はもっとこういう視点があったのではないか、現在は人だけの視点になっていないか、と。「宮沢賢治三部作」として、『注文の多い料理店』では〈動物〉と、『銀河鉄道』では〈死者〉と、そしてラストの『風の又三郎』は大きな〈自然〉と、それぞれ対峙している。
〈自然〉とは、人間の力ではどうしようもない、目に見えない大きな力をもっている。恐ろしくもある〈自然〉と自分たちはどう対峙していけばいいのだろう、ということを考えています。
記者会見より |
Q. ユニークな作品だと思うのですが…。
A. 空間、時間、身体で構成する表現。知識で情報として切っていくのではなくて、感じ取れることがある。その点は、こどもたちのほうが素直に感じていっていると思う。ユニークというよりは、さまざまな芸能の融合であり、もっとも古典的な方法なのではないかと思っています。
(レポート:茅野市民館 広報担当:後町)
http://kikh.com/kaze2016/
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