2016年の4月から11月にかけて、東日本地域の4都市(宮城県仙台市、長野県長野市、茅野市、東京都多摩市)が"宮沢賢治"をテーマとした市民創作プログラム、および「風の又三郎」の舞台作品の創作・上演に、世界で活躍する舞台演出家小池博史らとともに臨む。

2016年9月1日木曜日

[KENJI]子ども創作ワークショップ+鑑賞プログラム「風の衣装を作って見よう!」



宮澤賢治生誕120年記念 4館共同制作 小池博史ブリッジプロジェクト
公演「風の又三郎2016-ODYSSEY OF WIND-」&地域創作プログラム [KENJI]

KENJI]子ども創作ワークショップ+鑑賞プログラム 
「風の衣装を作って見よう!」
(学校連携:茅野市内小学4年生 縄文科単元[「風の又三郎」の観劇で、縄文の風をふかそう])
 


4館共同制作の一環として、各地域の市民が創作に臨む「地域創作プログラム[KENJI]」において、茅野市民館では、未来をつくる〈子どもたち〉を対象としたワークショップと鑑賞プログラム[風の衣装を作って見よう!]を実施します。過去・現在・未来をつなぐ〈風〉が主要なテーマである公演「風の又三郎」において、“見えない風を感じる”表現を担う舞台衣装を手がけたファッションデザイナーの浜井弘治氏を講師に、茅野市の教育機関と連携する取り組みです。
茅野市では、八ヶ岳山麓で栄えた「縄文文化」の精神性をもとに「縄文プロジェクト」を推進しており、市内小中学校では「縄文科」の授業を実施しています。今回の学校連携では、「縄文」と「風の又三郎」を八ヶ岳の〈風〉でつなぐ内容として、市内全小学4年生の「縄文科」授業(「風の又三郎」の観劇で、縄文の風をふかそうプロジェクト)のなかで、衣装創作ワークショップと「風の又三郎」鑑賞を行ないます。茅野市民館からのアウトリーチによるワークショップと、茅野市民館という地域の劇場での鑑賞が、縄文科の授業として実施される形です。
劇場での鑑賞により想像力を広げる体験や、学校を越えた児童の交流の機会とすることに加え、「作る」「見る」体験を通して舞台上の“風”を自分自身で実際に感じ、宮沢賢治作品の持つ、未来をつくる子どもたちに向けたメッセージを体感する機会となることを目指します。

「風の衣装を作って見よう!」
(縄文科「風の又三郎」の観劇で、縄文の風をふかそうプロジェクト)
◆対象 茅野市内全小学4年生 
◆内容
①学校へのアウトリーチ  201697日(水)8日(木)9日(金):市内9小学校
全小学4年生の「縄文科」授業で、「縄文」と「風の又三郎」をつなぐ八ヶ岳の〈風〉をテーマに、講師による創作ワークショップを実施。一人ひとつオリジナルの〈風〉の衣装を仕上げる。
(合計526名/9校、145分/1コマ)
②公演「風の又三郎」鑑賞(プレビュー公演) 2016111日(火):茅野市民館マルチホール
ワークショップで創作した〈風〉の衣装を身に着け、茅野市民館で舞台作品を鑑賞する。
〈風〉の衣装をつけた自分たちと、〈風〉を感じる舞台空間がつながるような体験を目指す。
 



◆講師 浜井弘治(ファッションデザイナー/株式会社うるとらはまいデザイン事務所)
山口県下関市生まれ。ファッションデザイナー。94年、事件性にこだわった「工場見学」などのインスタレーション作品を銀座ソニービルにて発表。以降も数々の舞台衣装等を手掛ける。1992年から2003年までパパ・タラフマラの衣装をてがけ、特に代表作となった「パレード」「SHIP IN A VIEW」「城マクベス」ではファッション業界からも大きな注目を浴び、大駱駝艦、野田秀樹、白石晃、オンケンセンの「リア王」などの衣装をてがけた。2006年よりデニム、ワークウエアーをアイテムに重点を置くために活動の拠点を東京よりデニム産地の山口県に移動し「うるとらはまいデザイン事務所」設立。2007年「匠山泊」ブランドにてサードコレクション・デニムを発表している。